ピアノ教室や音楽教室で指導をしていくうえで重要になってくるのが、生徒とどう信頼を作っていくか、ではないでしょうか。
生徒との信頼関係が作れなければ、保護者との信頼関係もぎくしゃくしてしまいます。
でも、生徒との信頼関係がしっかりと作ることができれば、保護者との信頼関係も作りやすく、長く教室に通ってもらうことができます。
では、生徒との信頼関係は、どのように構築していけばいいのか。
そのためには、まず生徒に信頼されるようになることが必要です。
生徒から信頼される先生になるためには、まず生徒の頑張りを認め、それをしっかりと言葉にして伝えることが大切になります。
信頼関係を作るというと難しく考えてしまう先生も多いですが、実際のところ、人は自分のことを認めてくれる人のことを信頼するようになります。
例えば、一生懸命練習してきたけれど、レッスンになったら緊張してうまくピアノが弾けなくなってしまった。
その時に、「練習してきたの?」と冷たく怒る先生と、「今は緊張しているけど、頑張って練習してきたね」とやってきた練習を認めてくれる先生、どちらのことを信頼するようになるのかは、分かると思います。
レッスンの時に演奏がうまく出来なかった時は、その時だけの成果を見て言葉かけをしてしまいがちです。
ですが、頑張って練習をしてきた生徒にとって大切なことは、レッスンに来るまでに練習をしてきたそのプロセスです。
だから、自宅で練習をしてきているなら、そのプロセスを褒めて認めてあげる。
そうすることで、生徒から信頼を得ることができるようになります。
音楽教室の先生は子供の頃からレッスンを受けて厳しい世界で過ごしてきているので、どうしてもその時の演奏がだめだと厳しくしてしまいがちです。
ですが、習いに来ている子供たちにとっては、自宅で練習をしてきたプロセスを否定されることほどモチベーションを下げることはありません。
その子供を見ていたら、親からの信頼が得られるかどうかは分かるところだと思います。
信頼関係の構築は、難しく考えずにただ練習してきたプロセスを言葉に出して認めてあげる。
そのくらいシンプルなことをすることが、お互いの信頼関係を良い方向に作っていってくれます。